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脳動脈硬化症に伴う精神病で障害年金をもらう方法

脳動脈硬化症に伴う精神病は、一般的には脳血管性認知症と呼ばれている病気です。

脳梗塞によって引き起こされる認知症で、まだら認知症・情動失禁・パーキンソニズムなどの症状が出ます。

経過は脳梗塞の状況によって変動があり、段階的に悪くなっていくといわれています。

   

脳動脈硬化症に伴う精神病は障害年金の対象です

   

脳動脈硬化症に伴う精神病の原因

脳動脈硬化症に伴う精神病の原因は、脳梗塞です。

脳の血管が詰まって血流が悪くなることで、脳の細胞がうまく働かなくなり、認知症症状が出現します。

主に視床や海馬、大脳辺縁系といった部位に脳梗塞が生じます。
その他には、多発性脳梗塞も精神病の原因です。

いずれにしても長年の生活習慣によって脳の血管が硬くなり、脳動脈が詰まることで生じます。

そのため、脳血管性認知症の患者さんの多くは、高血圧症や糖尿病、心疾患を持っていたり、長年の喫煙歴があったりします。

   

脳動脈硬化症に伴う精神病の症状

脳動脈硬化症に伴う精神病では、まだら認知症・情動失禁・パーキンソニズムなどの症状が出ます。

まだら認知症とは、ある事柄に関しては記憶力がとても低いのに、他の事柄に関しては記憶が正常に保たれている症状です。
たとえば、現在の総理大臣の名前は覚えているのに、家族の名前や顔などがわからなくなります。

情動失禁とは、ささいなことで喜んだり怒ったり泣いたりする症状です。
周りから見てもわかるくらいに感情の浮き沈みが激しくなります。

パーキンソニズムとは、うまく運動ができなくなる症状です。
すべての動作がゆっくりになって、時には動けなくなることもあります。
歩行も特徴的で、前かがみになって小刻み歩行になり、転倒する頻度が高くなります。

   

脳動脈硬化症に伴う精神病の予後

脳動脈硬化症に伴う精神病は完治が難しい病気です。

経過としては、急に症状が悪くなったり段階的に悪化したりしていきます。

治療としては、血圧コントロールのために薬物療法を行うことが一般的です。

また、精神症状をおさえるために抗精神病薬を服用することもあります。

   

馬場元毅:絵でみる脳と神経―しくみと障害のメカニズム―、(株)医学書院、2015

古川哲雄・三苫博:クリニカルアイ神経内科、(株)医学評論社、2007

     

障害年金とは?

障害年金は、病気やけがによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、 受け取ることができる年金です。

障害年金には「障害基礎年金」と「障害厚生年金」があります。
病気やけがで初めて医師または歯科医師の診療を受けたときに 国民年金に加入していた場合は「障害基礎年金」、厚生年金に加入していた場合は「障害厚生年金」が請求できます。
障害厚生年金に該当する状態よりも軽い障害が残ったときは、障害手当金(一時金)を受け取ることができる制度があります。

障害基礎年金【対象】
・初診日が国民年金加入期間の方
・初診日が、20歳前または日本国内に住んでいる60歳以上65歳未満の方で年金制度に加入していない期間の方
・老齢基礎年金を繰り上げて受給している方は除く
【要件】参考:クリアすべき要件
・保険料の納付要件を満たしていること
・20歳前の年金制度に加入していない期間に初診日がある場合は、 納付要件不要
・障害の状態が、障害等級表の1級または2級に該当していること
【支給額】参考:障害年金の金額
1級 1,020,000円
2級 816,000円
その他、子の加算あり
障害厚生年金【対象】
・初診日が厚生年金保険加入期間の方
【要件】参考:クリアすべき要件
・保険料の納付要件を満たしていること
・障害の状態が、障害等級表の1級から3級のいずれかに該当していること
【支給額】参考:障害年金の金額
1級 報酬比例の年金額×1.25+障害基礎年金1級
2級 報酬比例の年金額+障害基礎年金2級
3級 報酬比例の年金額(最低保障612,000円)
その他、1,2級は配偶者の加算あり
障害手当金【対象】
・初診日が厚生年金保険加入期間の方
・国民年金、厚生年金または共済年金を受給している方を除く
【要件】参考:クリアすべき要件
・保険料の納付要件を満たしていること
・初診日から5年以内に治って(症状が固定して)いること
・治った日に障害厚生年金を受け取ることができる状態よりも軽いこと
・障害等級表に定める障害の状態であること
【支給額】参考:障害年金の金額
報酬比例の年金額×2(最低保障1,224,000円)

   

脳動脈硬化症に伴う精神病の障害年金認定基準

脳動脈硬化症の症状の中で、精神症状として多く挙げられるのは、認知症状です。

そこで、「症状性を含む器質性精神障害」の認定基準を確認します。

尚、脳の器質障害については、精神障害と神経障害を区分して考えることは、その多岐にわたる臨床症状から不能であり、原則としてそれらの諸症状を総合して、全体像から総合的に判断して認定することとされています。

   

症状性を含む器質性精神障害

障害の程度障害の状態
1級高度の認知障害、高度の人格変化、その他の高度の精神神経症状が著明なため、常時の援助が必要なもの
2級認知障害、人格変化、その他の精神神経症状が著明なため、日常生活が著しい制限を受けるもの
3級1 認知障害、人格変化は著しくないが、その他の精神神経症状があり、労働が制限を受けるもの
2 認知障害のため、労働が著しい制限を受けるもの
障害手当金認知障害のため、労働が制限を受けるもの
日本年金機構HP:https://www.nenkin.go.jp/index.html

   

脳動脈硬化症に伴う精神病で障害年金を受給するためのポイント

脳動脈硬化症に伴う症状の中には、パーキソニズムなど四肢症状も挙げられます。

精神症状の他、四肢症状を併発している場合は、精神の障害と肢体の障害を併合して認定されます。

参考記事:障害年金は何を基準に決めるの?(肢体の障害)

また、本件は動脈硬化を原因とした脳梗塞を想定していますが、脳梗塞の原因は様々で、若年層でも脳梗塞を発症するケースは少なくありません。

障害年金は、原則65歳までに障害の状態となり障害年金請求を行う必要があります。

気が付いたら65歳を過ぎていた・・ということのないよう、十分にご注意ください。

   

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