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軽度知的障害で障害基礎年金2級を受給した事例-2

軽度知的障害の方やご家族が抱える悩みは、なかなか理解が得られませんよね。

ご本人を支える相談員さんや病院さん、多くの方の協力により障害年金を受給することができた事例です。

 

傷病名・決定内容

◇ 知的障害

◇ 障害基礎年金2級

   

ご依頼の経緯

ご本人様は軽度知的障害を持っていました。

特別支援学校を卒業後、就職するものの継続勤務が難しく、10年前から就労継続支援B型事業所に通所していました。

今まで何度も障害年金の請求を検討したものの、軽度知的障害であることの壁を越えられずに諦めていたとのこと。

担当の相談支援専門員さんからのご相談案件です。

   

ポイント

・診断書

障害年金を請求するためには専門の医療機関を受診しなければいけません。

しかし、知的障害は幼少期に症状が固定しており、通院治療には馴染まない疾病です。

この方も精神科などには通していません。
また、自閉傾向にあり、新しいことをすることに強い抵抗感があるようです。

何とかご本人様に負担を掛けずに診断書を作成してもらう方法はないかと、ご家族や担当の相談員さん含め総動員で考えました。

そこで挙がったのが、ご本人様が健康管理のために受診している近所の病院です。
精神科の専門医ではありませんが、同院は内科のほか小児科分野も扱っています。

担当医に相談を持ちかけたところ、快く診断書の作成をしていただくことができました。

ご本人様は療育手帳をお持ちでした。
知的障害をお持ちの方の初診日は出生日となり、初診日の証明が不要です。

【参考記事】初診日ってなに?障害年金の初診日について詳しく解説します

   

・更新

障害年金は一度受給したら永遠にもらえるわけではありません。

何年かに一度、更新手続きが必要です。

知的障害の方は、「永久固定」といって更新手続きが不要な方もいらっしゃいますが、本件の場合、5年後に更新が必要です。

5年先、ご本人やご家族、病院がどのような状況にあるかは誰も分かりませんよね。

幸いにもご本人様は、真面目に作業所にも通所されていますし、常時専門相談員さんの支援が入っています。
障害年金受給までの経緯や情報も全てシェアしており、更新時に「何か書類が届いた。さぁどうしよう・・」となることはありません。

この様に、障害福祉サービスとの繋がりを持っておくことは、ご本人様の将来のために非常に大切ですね。

【参考記事】障害年金の更新方法は?

  

まとめ

軽度知的障害の方でも、その病状や状況によっては年金受給に繋がることもあります。

一日も早く将来の見通しを立てたいですよね。

まずは身近な体制を整えて、いろいろな情報が入るようにしておきたいですね。

  

   

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